こんにちは!『家族婚のつくり方』編集部の月見と申します。
結婚式準備中の皆さまは、席次ボードという言葉を聞いたことがありますか?
席次ボードとは、披露宴のゲストの席次一覧を一枚のボードで表したアイテムです。
席次ボードを用意する場合は、食事会場の入り口に一枚だけ設置するのが一般的です。
ゲストは席次ボードで、自分の席を確認できるんだね!
家族や親族だけの結婚式では、人数が少ないため、あえて席次表を配らないことも多いです。
その場合、代わりに席次ボードを用意すると、ゲストが席を確認しやすいので親切ですよ!
おしゃれな席次ボードを注文すると1万円以上かかりますが、シンプルな席次ボードなら手作りすることもできます。
家族だけの結婚式だし、シンプルな席次ボードも良いかも!
私の家族婚でも席次ボードを手作りしましたが、かかった費用は100円でした。
やっっす!!!
このページでは『私がExcelを使って席次ボードを作った方法』を1ステップずつ解説します。
- 席次ボードを手作りしたい方
- シンプルな席次ボードが欲しい方
- 結婚式の費用を抑えたい方
席次ボードについて会場に確認しておくこと
作り始める前に会場に確認しておくことがあります。
今回紹介する手作り席次ボードは『1枚の席次表を作って額縁に入れ、イーゼルに載せて会場入口に飾ること』を想定しています。
このため、会場に次の3点を確認しましょう。
会場に確認すること
- 額縁を借りられるか
- イーゼルを借りられるか
- 席次ボードを置く場所があるか
イーゼルや額縁については、会場で無料で借りられることが多いです。
会場で借りられない場合、額縁は2000円程度で購入することができますが、イーゼルは高価なので購入はおすすめできません。
イーゼルを借りられない場合は、席次ボードを直接置ける受付スペースなどがあるかを確認しておきましょう。
置けないことは無いと思いますが、念のための確認です。
必要なもの・所要時間・費用
では、席次ボードを作るのに必要なもの、所要時間、費用を確認しましょう。
席次ボード作りに必要なもの
私が席次ボードを作るために実際に使用したアイテムは、次の3つだけです。
用意するもの
- Excel搭載のパソコン
- メモ帳
- ボールペン
パソコンが自宅にない場合は、ネットカフェでExcel搭載のパソコンを使えますよ。
席次ボード作りの所要時間
席次ボード作りの流れと所要時間は次の通り。
席次ボード作りの流れ
- パソコンで席次表を作る(3時間)
- 自宅やコンビニで席次表をプリント(10分)
- 額縁を選んで買う(1時間)
- 席次表を額縁に入れる(10分)
時間はあくまで目安ですが、作業時間の合計は4~5時間といったところです。
額縁を会場で借りられる場合は、3の作業は省略できます♪
席次ボード作りの費用
今回紹介する席次ボード作りで、費用がかかるタイミングは次の3つです。
席次ボードDIYにかかる費用
- パソコンを使うためにネットカフェを利用する(1000円~)
- 席次表をプリントする(100円~)
- 額縁を買う(2000円~)
金額は目安になります。
額縁の費用はピンキリですが、席次表におすすめなA3サイズの額縁だと2,000~3,000円くらいで色々選べますよ。
Excel搭載のパソコンを持っている場合は、1のネットカフェ費用はかかりませんし、額縁を借りられる場合は3の費用もかかりません。
つまり『Excel搭載のパソコンを持っていて、額縁を会場で借りられる方』は、印刷代の100円しかかからないことになります。
私は100円で作りました♪
席次表を作る(例:家族婚の長テーブル)
ではここから、席次ボードに使用する席次表の作り方を紹介します。
Excelを使った席次表の作り方を見てみましょう。
手書きでイメージを作る
Excelで席次表を作り始める前に、手書きで完成イメージを決めておくのがおすすめです。
例えば、家族や親族で1つの長テーブルを囲むレイアウトなら、こんな感じはどうでしょう?
横長の席次表にして、長テーブルの周りに縦書きで参加者の名前を書き、周囲を花のイラストで飾るイメージです。
自分が分かればいいので、完成イメージは簡単なもので大丈夫ですよ!
- テーブルの位置
- 名前の位置
- イラストの位置
- 色のイメージ
この辺りをざっくりと考えておきましょう♪
Excelで席次表を作る
では、Excelを使って席次表を作ってみましょう。
1.用紙サイズを指定する
Excelの新規ファイルを開いて、自分の作りたい席次表のサイズを『ファイル▶印刷』メニューから選んでおきます。
A4だと印刷したときに文字が小さくて見づらいので、少し大きめのA3サイズがおすすめ。
2.余白の設定をする
下記では余白1cmずつに設定していますが、余白の大きさは好みでOKですよ。
余白の設定と合わせて『ページ設定▶余白▶ページ中央』の『水平』『垂直』にチェックを入れておきましょう。
ここにチェックを入れると、印刷位置を上下左右のちょうど中央に調整してくれます。
3.ゲストの名前と肩書を入力する
シートに参加者の名前と肩書を入力します。
見やすいように、参加者同士の間に一列間を空けておくようにしましょう。
- テーブルを表す図形を入れるスペースを中央に空けておく
- 縦書きにしたい場合は『ホーム▶配置▶方向』から縦書きを選ぶ
例では仮名を入れました。
4.印刷範囲に収まるように調整する
シート全体を見ると、下図の赤線で示したように印刷範囲を示す点線があると思います(実際には赤ではなく黒い点線です)。
このまま印刷すると、点線の内側までしか1枚の紙に収まりません。
列や行を選択して右クリック、『列の幅』『行の高さ』から幅と高さを変え、点線の印刷範囲内に文字が収まるよう調整しましょう。
- 同じカテゴリーの列の幅を揃えると綺麗に見える
※例では名前の列は70ピクセル、肩書の列は40ピクセルに合わせています
5.フォント・色・サイズを変更する
『ホーム▶フォント』から好みのフォントと色を選択し、サイズも見やすい大きさに調整しましょう。
下図では『HG正楷書体-PRO』というフォントを選び、名前は22pt、肩書は16ptに調整しています。
- 文字サイズは名前を大きめ、肩書を少し小さめにすると綺麗に見える
6.テーブルの図形を挿入する
テーブルの位置を示す図形を入れるため『挿入▶図形』から好みの形を選んで挿入し、サイズと色を整えます。
7.方向の目印になるものを挿入する
席次表と実際の席の対応関係が分かるように、会場入口、窓、スクリーンなど、目印になるものの位置を書き足しておくと親切です。
下図では『ホーム▶フォント▶罫線』から太目の罫線を引き、窓とスクリーンの位置を示しました。
8.印刷プレビューを見て確認する
席次表の形ができてきたところで、一度『ファイル▶印刷』で印刷プレビューを確認しましょう。
左右上下に偏っている場合は、行の高さや列の幅を変え、バランスよく見えるように調整します。
9.画像を挿入して装飾を付ける
ここまで出来たら、後は画像を使って装飾をするだけです。
次の項目で紹介するフリー素材サイトから、お好みの画像素材をダウンロードして『挿入▶画像』から挿入しましょう。
- 画像の高さや横の位置を合わせたい場合は、画像を選択して『図の形式▶配置』で揃える
- 画像を配置した後は、もう一度印刷プレビューを見ながらバランスを調整する
10.PDFとして出力する
できあがったデザインを綺麗に印刷するため、PDFとして出力しましょう。
『ファイル▶印刷▶プリンター』で『Microsoft Print to PDF』を選択し、印刷ボタンを押します。
出力したPDFファイルの保存先を聞かれるので設定し『保存』を押せば、完了です。
こんな感じにシンプルな席次表の出来上がりです。
おすすめのフリー素材サイト
手作り席次表の雰囲気を大きく左右するのが、装飾に使う画像です。
無料でイラストなどの素材を提供してくれるフリー素材サイトがたくさんあるので、お好みの画像を探してみましょう。
私がよく利用する素材サイトは次の2つ。
おすすめのフリー素材サイト
画像を選ぶ際の注意点として、ファイルの拡張子が『.jpg』の場合は背景が付いているため、画像背景と重なった部分の文字が読めません。
拡張子が『.png』の背景が無い画像を使用するのがおすすめです。
画像次第で、さまざまな雰囲気の席次表が作れますよ。
席次表を印刷する
では最後に、できあがった席次表を印刷する方法をご紹介します。
コンビニのネットプリントを利用する
コンビニで席次表を印刷する場合には『ネットプリント』の利用がおすすめ。
パソコンからPDFファイルをアップロードしてIDを発行し、店舗のコピー機にIDを入力することで印刷できるサービスです。
USBなどのメモリに入れて持っていく手間が省けます。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどの各社コンビニで対応しています(クリックで各ページに飛びます)。
実際にセブンイレブンのコピー機から、A3用紙にカラー印刷してみた席次表がこちら。
イラスト部分も特に色むら無く、綺麗に印刷できていると思います。
A3カラー片面印刷で費用は100円でした。
席次表が普通紙だと安っぽい?
コンビニのコピー機は持ち込みの用紙に印刷できないので、席次表は備え付けの普通紙に印刷することになります。
普通紙だとやっぱり安っぽい?
下の写真のような配るタイプの席次表であれば、ゲストが直接手に触れたり持ち帰ったりするため、用紙にこだわりたいですよね。
しかし、席次ボードに入れておくだけなら、ゲストが触れることもなく、見るのも一瞬です。
たしかに!友達の結婚式に席次ボードも覚えてないわ。
普通紙でも全く気にならないと感じましたよ♪
ちなみに、私の結婚式で実際に使用した席次ボードがこちらです。
実際に使用した席次ボード
シンプルなデザインにしましたが、家族親族のみのカジュアルな食事会だったので、会場のシックな雰囲気に合っていて良かったですよ!
家族婚の席次ボード作り方まとめ
このページでは、席次ボードを簡単に手作りする方法を紹介しました。
こだわりの1品が欲しい方には合わないかもしれませんが、費用を抑えてシンプルな席次ボードを作りたい方にはぴったりな方法です。
購入するよりも1万円以上費用を抑えられるので、気になる方はぜひお試しくださいね。
席次表以外にも、招待状やメニュー表を無料でデザインできるツール『Canva』については、下記のページで紹介しています。