
こんにちは!『家族婚のつくり方』編集部の月見です。
私自身も軽井沢で家族だけの結婚式を挙げた経験があります。
家族や親族だけの少人数結婚式を考えているプレ花さんの中には、ゲストに渡すお車代で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
お車代のよくある疑問
- 親族にもお車代は必要?
- 両親にもお車代は渡すべき?
- どのくらい遠方だとお車代が必要?
- お車代の相場は?
- お車代っていつ渡すの?



結婚式に来てくれたゲストに、失礼のないようにしたいわ!
このページでは、お車代で悩むプレ花さんに向けて、家族婚のお車代のマナーを解説します。
金額や渡し方のマナーもしっかり確認して、ゲストに失礼がないように準備しましょう。
- お車代を渡すか悩んでいる
- お車代を渡す基準が知りたい
- お車代の相場が知りたい
お車代の基本マナー


結婚式では日常生活ではあまり馴染みのないマナーが多いですが、お車代もその一つ。



まずは、お車代の基本マナーを解説します。
お車代って何?





お車代は結婚式のゲストに渡す、交通費のことだよね?
お車代という名前から、交通費だけをイメージしがちですが、実は交通費だけでなくゲストに渡すお礼などもお車代に含まれます。
お車代に含まれるもの
- 遠方のゲストの交通費
- 遠方のゲストの宿泊費
- 受付、余興、主賓などのお礼
家族婚の場合は受付や余興がないケースが多く、上司などの主賓に当たる人物もいないので『お車代=交通費・宿泊費』と考えてOKでしょう。
どのくらい遠方ならお車代が必要?





どのくらい遠方から呼ぶ場合に、お車代が必要になるの?
遠方のゲストにお車代を出すのがマナーと言われても『どこからが遠方なのか』は、人によって感覚が異なる部分ですよね。
一般的には、結婚式場まで片道3時間以上かかる場合は宿泊が必要になることが多いため、お車代を用意する必要があるとされています。



宿泊が必要な場合は、お車代を渡すのが基本です。


日帰りできる場合でも、交通費が往復1万円以上かかる場合はお車代を渡すことが多いです。
- 宿泊が必要か?
- 交通費が往復1万円以上かかるか?
ただし上記はあくまで目安なので、交通費が1万円以下であっても、ゲストへの感謝と気遣いを込めてお車代を渡すケースもあります。
お車代を渡すか悩む場合は『自分が相手(ゲスト)の立場だったらどうしてほしいか?』を考えながら決めるようにしましょう。
お車代の相場は?


お車代として交通費や宿泊費を渡す場合、必ずしも全額を負担する必要はありません。
もちろん全額を負担してもOKですが、実際にはかかる金額の半額程度を負担するケースも多いです。
ゲストに交通手段と宿泊の有無を確認し、かかる金額の合計を計算してみて、半額~全額でキリの良い金額を渡すのが良いでしょう。
交通費と宿泊費の両方がかかる場合には、どちらか一方は新郎新婦が全額負担すると、ゲストにも気持ちよく参列してもらえますよ。
- 交通費がかかるゲストの場合
- 半額~全額負担する
- 交通費+宿泊費がかかるゲストの場合
- 交通費+宿泊費を全額負担する
- 交通費を全額負担する
- 宿泊費を全額負担する
代わりにご祝儀辞退しても良い?


『お車代を渡す代わりにご祝儀を辞退するのはどうか』と考える方がいるかもしれません。
- 交通費+宿泊費:3万円
- 予想されるご祝儀:3万円
上記のように、交通費+宿泊費と予想されるご祝儀がほぼ同額の場合『ご祝儀を辞退すればよいのでは?』という気がしますよね。
しかし、ご祝儀を断ると『ご祝儀なしで出席するのは気が引ける』とゲストを悩ませてしまい、悩んだゲストが結局ご祝儀を用意する可能性も…。
このためできる限りご祝儀は受け取って、お車代は別に渡すという方法がおすすめです。


お車代は新札?何に入れる?


お車代も結婚式のご祝儀と同じように、新札で用意するのがマナーとされています。



新札は銀行の窓口に行けば、確実に手に入りますよ◎
お車代を入れる袋は、金額によって異なります。
お車代が数千円の場合
数千円のお車代を入れる場合は、カジュアルな印刷のご祝儀袋かポチ袋を選びます。



カジュアルな袋を選ぶことで『ほんの気持ちですが』という雰囲気が伝わります。
お車代が1万円の場合
お車代が1万円の場合は、水引やのしが印刷されたご祝儀袋に入れるのが基本です。
水引は赤白または金銀で『簡単にほどけないように』という意味を込めて、『結び切り』または『あわじ結び』のものを選びましょう。





簡単にほどける蝶結びの水引は、婚礼の場ではNGです。
お車代が1万円より高額な場合
お車代が2万円以上になる場合は、本物の水引がついたご祝儀袋に入れるのがマナーです。
お車代の表書きは?


お車代のご祝儀袋の表書きには『御車代』や『御車料』と書くのがマナーですが、元々『寿』と書いてあるご祝儀袋を選んでもOK!
ご祝儀袋の表面の中央下部には、新郎新婦の名字を並べて書きましょう。



相手の名前は書かないので、渡すまで付箋を貼って管理するのがおすすめですよ◎
家族婚でもお車代は必要?


お車代の基本マナーを確認したところで『家族婚の場合もお車代は必要なのか』を見てみましょう。
親族にもお車代を渡すべき?


家族や親族だけの結婚式では『お車代は必要ないのでは?』と考える方がいるかもしれません。
しかし、相手が親族の場合でもお車代を渡すのがマナーとされています。



親族でも、遠方からの移動にかかる交通費や宿泊費は変わりませんよね。
むしろ親族は、友人や同僚よりご祝儀の相場が高く負担が大きいので、お礼の気持ちとしてお車代をしっかり用意した方が良いでしょう。
両親にもお車代を渡すべき?


遠方から結婚式に来てもらう場合は、両親に対してもお車代を用意するのがベター。



特に家族婚では、両親も立派なゲストの一人です。
お車代もしっかり渡すことで、形式的な意味以上に『来てくれてありがとう』『大切に思っているよ』という気持ちが伝わります。
ただし両親の場合は、相手から『お車代はいらないよ』と言われるケースも多いので、結婚式前に一度相談しておくと安心ですよ◎
挙式のみでもお車代は必要?


家族婚の場合は、披露宴を行わずに挙式だけを行うスタイルも増えています。
その際『挙式だけでもゲストにお車代は必要なのかな?』と悩む方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、挙式のみの場合もお車代はできるだけ用意するのがおすすめです。
交通費は滞在時間に関わらず、結婚式場までの距離によって決まるものですよね。
たとえ短時間の滞在であっても、交通費や移動の負担があるのは変わらないので、特に遠方から来ていただくゲストにはお車代を渡しましょう。
親族へのお車代がいらないケース


家族や親族が遠方から来てくれる場合でも、次の2つのケースではお車代が必要ありません。
お車代がいらないケース
- 親族間で慣例があるケース
- お祝いの気持ちで辞退するケース
1つ目は、親族間で『結婚式でお車代がかかるのはお互いさまだから、渡さないことにしよう』といった慣例があるケースです。



親族間で何か慣例があるか、両親に確認しておくと安心です。
2つ目は、ゲスト自身のお祝いの気持ちから『お車代はいらないよ』と辞退されるケースです。
特に両親や祖父母などの年長者には、お車代を申し出ても『いらないから二人の新生活に使ってね』と断られることがあるでしょう。


家族婚でもお車代は用意するのが基本ですが、上記に当てはまるケースでは用意しなくてOKです◎
両家で合わせる必要はない





片方の家族だけにお車代を断られたら、どうしたらいい?
結婚やお金に対する考え方は家族によってさまざまなので、両家でお車代に対する考えが異なることももちろんあり得ます。
私の結婚式でも、私の親族にはお車代を渡しましたが、夫の親族からは『お車代はいりません』と申し出があったため渡していません。
両家の親族で答え合わせをするわけでもないので、お車代の対応を合わなくても大丈夫◎
新郎新婦で『自分たちがゲストのためにどうしたいか?』を話し合って決めるようにしましょう。
家族婚でお車代を渡すタイミング


家族婚でお車代をゲストに渡すタイミングは、次の2つから選びましょう。
結婚式が始まる前に渡す


通常の結婚式では、受付の際にゲストにお車代を渡すのが基本とされています。
しかし、家族婚の場合は受付を用意しないケースが多いので、挙式前に新郎新婦それぞれの両親からゲストに渡してもらうのが一般的。
新郎新婦から直接渡すのが理想ですが、挙式前は準備で忙しく時間が取れないことが多いです。



時間に余裕があれば、新郎新婦から渡すとより丁寧ですよ◎
両親からゲストにお車代を渡してもらうなら、結婚式当日よりも前に両親に依頼して手はずを確認しておきましょう。
両親にもお車代を渡す場合は、ほかのゲストへのお車代を託す際に、感謝の気持ちを伝えて一緒に渡しておくのがおすすめです。
チケットや予約を代わりに手配する


お車代としてお金を包むのではなく、新郎新婦がゲストの宿泊先や交通手段を手配してもOK!



ゲストの手間も省けるのでより親切かもしれません。
ただしこの場合は早めに伝えておかないと、ゲストも別でチケットを手配してしまい、ダブルブッキングになる可能性があります。
新郎新婦がゲストのホテルや交通手段を手配する場合は、招待する段階で伝えておくと安心です◎
家族婚のお車代まとめ
このページでは、家族婚のお車代の必要性や金額の目安、渡し方などを紹介しました。
- 相手が家族や親族でもお車代は必要
- 挙式のみの場合もお車代は必要
- 宿泊が必要な場合、交通費が往復1万円以上かかる場合はお車代が必要
- お車代は半額~全額程度負担する
- お金を渡す代わりに、新郎新婦が宿泊先や交通手段を手配してもOK
気心の知れた家族や親族であっても、二人を祝うために来てくれる大切なゲストです。
結婚後もそれぞれの家族と良い関係を築いていくためにも、しっかりお車代を用意してくださいね。